自分のなかに、仏があった。でも、とても深遠すぎて、わからなかった。その気づきこそが、密教の導き出したひとつの結論です。

 その気づきが起こる前までは、お釈迦様のみ教えを守り、自分も仏となるために、果てしもなく長い時間「努力」「修行」することが必要であると説かれていました。

 一方、密教では、すでに自分に中に「仏」があることに気づくこと(即身成仏)が実践的に説かれています。

 これは、もともと自分にあった力を活性化する教えであり、自分のなかに何かを導入するのではなく、自分に中に全てがあることに気づけばよいということに他ならないのです。

 密教では、(自分自身を含めた)世の中すべてを大日如来の働きとして考え、自分自身も大日如来であると考えます。この「自分自身が大日如来・仏さまである」と気付くための方法こそが、三密の修行なのです。

 三密の修行とは、・身密(身体・行動)・口密(言葉・発言)・意密(こころ・考え)を整えることです。
 「行動・言葉・こころ」の 3 つを整えることで、自分自身が仏であることに気付き、「生きたまま仏になる、即身成仏(そくしんじょうぶつ)」を達成すると説かれています。

 密教では三密加持を実現させるために、修行者が手に仏の印契を結び(身密)、口に仏の真言を唱え(口密)、心も仏の心境(心密)になることが必要とされており、そのための、心に大日如来を観念する修行のことを加持といいます。

 この三密加持が完璧に行われることで仏と自己の一体化が完成すると説かれています。お大師さまは、

「真言を唱え、手に印を結び、心の静寂、安穏の状態となれば、仏の三密と、凡夫の三業が一体化する。それこそが、即身成仏である」

と説いています。

真言とは、大日如来が発した言葉で、宇宙の根本や真理そのもの。梵語の原語でそのまま唱えることで、仏と共鳴し、一体化できるとされます。


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