仏教には、大きく3つの時代があります。

3つの仏教の時代

1.釈迦如来(お釈迦さま)存命の時代と、入滅から100年ほどの時代
2.多くの宗派に分かれていった「部派仏教」の時代
3.自分自身も仏になる道を説いた「大乗仏教」の時代

 もともと人々は「仏になるために修行するもの」だと思っていました。 ところが大乗仏教の時代に、人々は気づきます。

 「仏は外にいるのではなく、自分の中にすでにある」という真理に。 これが、大乗仏教の大きなブレイクスルーです。





 大乗仏教は、**自分が救われるだけではなく、他者を思いやる「菩薩の精神」**を重視します。 このため、大乗仏教は別名「菩薩乗」とも呼ばれます。

 菩薩とは、まだ仏になっていないけれど、他者を救う利他の心を貫く存在。この菩薩の理想を掲げる大乗仏教は、独善的になりがちな部派仏教を批判して、「小さな乗り物(小乗仏教)」と呼びました。

 そして、大乗仏教の発展の最終形態が、密教です。 密教は、大乗仏教を最短で達成する方法だといわれます。




 仏教において、成仏には2つの目的があります。

1.自分自身が仏であることに気づくこと
2.そして、自分だけでなく、多くの人を救うこと

 仏教では「人は人を救えない」と説かれます。 本当に人を救いたいならば、まず自分が仏になる必要があるのです。そして、自分の中の仏性に気づくことこそが、成仏への出発点です。




 密教は、大乗仏教の一つの形です。出家した僧侶だけでなく、在家の人も救われる道を開いています。 誰もが本来「仏性」を備えています。ただその心は煩悩に覆われて見えなくなっているだけ。

 その仏性に気づくことができれば、今この身のままで仏と一体となり、悟りの境地で暮らすことができるのです。




 顕教(一般的な仏教)では、悟りの内容(真理)については、「法」や「空」といった言葉で暗示されるのみで、その実体は説かれませんでした。真理は、お釈迦さまがいてもいなくても永遠に存在するもの。 お釈迦さまはそれを理解し体得した人として仏陀になったとされます。

 原始仏教や小乗仏教では、現実にお釈迦さまの生涯を手本にして悟りを目指しました。 一方、大乗仏教では、お釈迦さまだけでなく、阿弥陀如来や薬師如来といった 数々の仏の生涯や誓願を手本にし、その力を借りて悟りを目指していきます。




 仏陀=如来(応身仏・報身仏)は、言葉で語れない悟り(真理)が実在すること、そしてそれが人間にも理解・体得できることを、自らの生涯を通して示しています。

 密教は、この悟りに至るための「最速の乗り物」。大乗仏教の理念をさらに一歩進めた、「即身成仏」という考え方につながっていくのです。


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